第 2 回

1999年4月26日


範囲

第 1 章(1 回目) 1.1, 1.2

 除外範囲 pp. 1-3, p.15, 図 1.3

(「つつき順序」のドラマチックな図など眺めておくのは有用。「社会生物学」というコトバも。p.15も微積分に強い人は読むのもよい。)

内容

社会を計量的に評価し論じるときの基礎事項・約束事。つまり、ここはこれからの基礎ということです。

キーワード

「順序」、「基数効用」、「序数効用」、「効用」、「パレート原理」、「リベラル・パラドックス」、「囚人のジレンマ・ゲーム」

学び方(一部に板書ミスがありました)

順序
  序数効用(「順序」のこと)
    ・下の説明例
    ・公理あり => p.9 半順序
                全順序(線形順序)
  なお「順序」については => 数学解説 p.257

基数効用(「効用関数」のこと)
    ・下の説明例
    ・順序との関係 => p.10
    ・効用関数  例:貨幣の効用関数(p.11)
        「聖ペテルスブルグのパラドックス」=> p.10
        限界効用逓減の法則 => 図 1.4a (板書した。重要。)
           (「逓減」は「ていげん」と読む。経済系の人には重要)

例(経済成長と環境破壊)
  選択肢を x=開発, vs y=環境保全 とする。
  どちらがよいですか。 Blue_Arrow21A1.gif (140 バイト) 環境学の文献
答:
  可能な答えとして 3 通り(実は 4 通り)ある。云えますか?
    ・順序で示す
    ・効用で示す
       12 vs 11.5
       2 vs 10
  などあり。

 

研究
  x, y, z(3 選択肢)以上の例 => 図1.3
    全順序なら、n = 3 で 13 通り。
    半順序なら、何通りかよくわからない。難問。
      (社会はこの程度でもすでに相当複雑!)

Let's start

以上の考えを用いて、社会科学的に重要な問題を考える。

例(リベラル・パラドックス(Sen)): => p.4
  『チャタレー夫人の恋人』(有名な文学作品だが、ポルノという声もあり)を読ませるべきか否かの社会的決定を扱う。

次回予告:

パレート最適(ある種の社会的最適)
囚人のジレンマ・ゲーム
投票のパラドックスと不可能性定理
  (これにて、第1章は終り)