第 4 回

1999年5月17日


内容

1.アローの「不可能性定理」

 この定理は端的に「民主主義」は、(アローの定義したものとしては)、不可能というもの。もちろん、公理 U, P, I, ND のもとでです。今世紀最大の発見の一つといってよいでしょう。皆さんが問題なく知っておくべき結果です。この定理の証明は大変ですが、あとで簡単に解説します。
 なお、∀(全称記号)とか∃(存在記号)はこの際おぼえましょう。

 注) アローは経済学者で、現在スタンフォード大学教授。

2.パレート原理批判

 貧困について、センの批判はよく知られています。

3.「効用の個人間比較の禁止」

 人々の幸福はお互いに比較できない! 人々の幸福の加え算(ピグー)もできません。
 これは一種の「タブー」のように思われています。比較を認めると「何でもあり」の世界となってしまいます。

4.カルドアの補償原理(学生の質問に答えて)

 変更によって利益を受ける当事者が不利を被る人に部分的に補償すれば、パレート最適性の不完全な点を改善できる。政策的には面白い考え方。ただし、個人間比較は可能としなくてはいけません。(この項はテキストにはなし。)

 

以上第一章終わり。時間かかりましたが、大切だからいいでしょう。